『せどり』について その2 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

前回に続き『背取り(せどり)』の話題です。

僕が新刊本をブックオフに持ち込み、

買った値段の半額で引き取ってもらった、

という所まで話しました。

でも、これは『背取り』でも何でもなく、

自分が買った本を、

ブックオフというリサイクルショップに、

ただ持ち込んだというだけです・・

昔の人がやっていた『せどり』って、

価値のある情報(本)を欲しがっている人がいて、

一方では、
その情報(本)が用済みとなって、
それほど価値を感じていない人がいれば、

両者の間を取り持つことで、

それぞれの利益につなげ、

その代価として手数料を得ていました。

つまり『せどり』というのは、

情報の相場(価値)を知っていればこそ、

成り立っているビジネスでしたが、

最近の風潮だと、

商品を売買した時の差額だけを目的にしたような人たちが、

何でもかんでも引き取ってリサイクルショップに持ち込んだり、

『オークション』といった市場に出すような行為を、

あたかも『背取り』のように呼んでいます。

でもこれには、

『商品の価値を届ける』とか、

『相場や情報で利益を生み出す』といった、

ビジネス的な要素がないように思います。

その証拠に、

同じものが中古品市場にたくさん出回った途端に、

その商品の値段は下がるか、ほぼ無価値になります。

誰でも参加できるオークションサイト、

『ヤフオク』などを見ていると、

わずか1円でも買い手がついていない商品が、

なんと多いことでしょうか・・

あるいは、

僕が読み終わった本を持ち込んだ、

ブックオフみたいな市場で『古本』を仕入れて、

アマゾンのような別の市場に持ち込んで、

差額を得る行為をやってる人たちって、

(これは背取りじゃなく、単なる転売です)

『もしブックオフが直接アマゾンに持ち込んだら・・』

なんて考えないんでしょうかね?

そうなったら、

『古本の転売』をやってる人たちなんて、

一瞬で終わります・・

つまり、そこには、

転売利益という『お金』はあったのかも知れませんが、

ビジネス本来の目的である、

『価値を届ける』という役割は無かったということです・・

確かに、

『安く仕入れる』とか『より高く販売する』は、

ある意味ビジネスにとって必要ですが、

そこには必ず価格以外の『価値』があるべきです。

そうじゃないと売り手も買い手も、

ただ商品の価格だけで動くようになり、

お互いに取引を通じた信頼関係など生まれません・・

『それは単にあなたの価値観でしょう・・』

そう思う人もいるかも知れません。

しかし世の中全体が、

以前に比べてギスギスした感じがするのも、

今のような風潮と無縁じゃないなずです・・

このメルマガを、

いつも読んでくれているあなたなら、

たぶん僕と同じように、

感じているんじゃないかと思います・・

関谷はやと

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