実用燃費重視！　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

最近報道され始めたことですが、

自動車メーカー各社は、

車の『燃費（燃料消費量）』の表示を、

今よりさらに実用に沿った内容で表示する、

という方針で一致したようです・・

燃費と言えば、

昨年と一昨年に起きた、
各メーカーによる『燃費データ問題』がありましたね・・

この問題については、

『誤った認識で燃費測定をしていた』

の一言になりますが、

じゃあ何で『誤った認識』になってたのか！？

ということですよね。

ここに全ての真実があります。

『さあこれから車を買おう』

としているお客様に向けての、

最大のアピールはやはり『燃費性能』です。

さらに、
他社メーカーに同等クラスのモデルがあるとしたら、

燃費性能って、

競合モデルとの比較ポイントになりますよね。

つまり、車を買ってもらうためには、

最大のアピール部分で競争しなくちゃいけない！

という条件が常に付いて回るんです・・

ただ、おかしなことに・・

それほど重要な『燃費性能』にもかかわらず、

燃費の測定自体については、

国によって測定の方法（ルール）が決められているだけで、

実際に燃費を測定するのは、

車を作っているメーカーが、
それぞれ独自にやっているんです・・

確かに独自に測定しても、

メーカー間の測定差は出ないように、

測定コースの構造要件も決められていますが、

ただこれだと、中には、

『ルール』を自分たちの都合のいいように

解釈する者も現れます。

なので、

その測定が本当に正しいかどうか、

の判断をする必要があります。

そこは『お墨付き』を与えている、

国の役割でやっているんですけど、

実際のところは、

いちいち測定現場に立ち会ってる訳じゃなく、

メーカーから届出された、
燃費データのチェックで判断しています。

これも根底には、
『メーカーだからしっかりやってくれてる』
という信頼のもとです。

ここまで信頼されたら普通だと、

厳粛に燃費データを測定しなくちゃいけませんよね。

しかし！

嫌な言い方になりますが、

『お金（企業の収益）』が絡んだ上に、

ましてや、

そんなときに技術的な壁にぶつかって、

他社モデルとの燃費差が開いてきたりすると、

『焦ります・・』

その結果、あろうことか、

測定ルールに対する認識まで変わって、

『燃費データ』に手心を加えてしまうんです。

まるでこの状況は、

人間の性（さが）を映しているようです・・

あの時期、

燃費データ問題に関わった人たちに向けて、

『さあ、修行に出よう！！』と言いたくなります・・

こういった背景も含んでいる『燃費』なので、

いくら実用燃費だといっても、、

メーカーがそれぞれ独自で測定している間は、

『ちょっとね〜・・』という感じがします。

それよりも、

メーカー間の測定に対する認識差を

解消する方が先決だと思います。

そのために例えば、

『測定場所を共用化する』ようにして、

日本国内各地、さまざまな気候に合わせて、

数か所の『測定場所』を設け、

どの自動車メーカーも、

そこで『燃費データ』を測定します。

そして平均データを取ります。

そのデータをカタログに載せれば、

メーカー間の測定差も出にくく、

より実用燃費に近いデータになると思うんですけど・・

ああっ、でも測定をするのが、

そのメーカーの人（身内）だったら同じことか・・

やはり最後に行き着くのは、

測定をする『人』に掛かってくるんですね〜

関谷はやと

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