動くコンビニ　

From：関谷はやと

プライベートデスクにて。

コンビニのローソンが、
来年度より過疎地域やへき地での、

『買い物弱者』に向けて『移動販売車』で、
商品を提供するサービスを始めるそうです。

ついに、というより、

いよいよコンビニによる『攻めの販売』が、
本格化しようとしています・・

今までのコンビニは、

『ロケーション』といって、
交通量や人口密度、人の流れを考慮して出店することで、

１日あたりの売上増加を目指してきました。

あなたも目にしたことがあるかも知れませんが、

ある場所にコンビニが出来て、
建物もそれほど古くなっていないのに、

なぜか向かいの通りに新しいコンビニが出来て、
そこへ引っ越したり、、という風景です。

これは、１日あたりの売り上げを、

より見込める場所を目指した結果に起こる現象です。

新しいお店を出しても、今より収益が上がる、、
というデータを基にした出店計画だったんですね・・

なので、人通りの多い場所だと、
向こう１００メートルの間に、コンビニが数件立ち並ぶ・・

という状態が出来上がったんですね・・

こうなると、当然コンビニ同士の競争が激しくなり、

お客様の奪い合いになるのは明らかです・・

おまけに、そういった場所だと、

そこで働いてくれるスタッフの時給も上げなければ、
優秀な人は、より時給の高いお店に奪われてしまいます・・

競争が激しすぎると、

結局消耗戦となって、気が付けば誰にもメリットがなかった・・

という結果を迎えることになります。

コンビニも、今まさにこの状態でした。

そこで将来を見据えた時に、次に何をやるか・・

その一つとして『移動販売』を思いついたんですね。

確かに、地方の少し不便な場所に行くと、

「どうやって買い物するんやろう・・？」と、
不思議に思えてきます。

そこで暮らしている人が、
まだ車に乗れれば、それほど深刻じゃないんですけど、、

車の運転もできなければ、
また足腰が不自由になったりすると、

公共の交通機関を利用するのも大変です・・

おまけに、
地方の市町村では、公共交通機関も廃線が相次いでいます。

かといって、

高齢になって、今さらどこへ引っ越すのか！？

長年暮らしたこの地域が良い、
そう思っている人もたくさんいます。

ですので、
コンビニによる移動販売は、

まさにうってつけの方法だと思いますね。

ここで、、思い出してみると、

僕が子供の頃にも、
『移動販売車』っていうのが、

時々出現していました・・

あの頃は確か、

『地元で売ってないような商品を販売する』
といった販売スタイルだったんじゃないかと思います・・

しかし、流通が発達するにつれて、
商品自体の地方間の格差がなくなり、

移動販売車は徐々に姿を見なくなりました・・

それがまた皮肉にも、
『地元に商品自体がなくなってしまった』ことで復活です・・

この先、コンビニ同士の競争は、

こういった地方で『移動販売車』によって、
繰り広げられることになりそうです・・

移動販売車となると、
ドライバー兼、販売スタッフという役割が重要になります。

そうなると、やはり大切になるのは、

お客様とのコミュニケーションを、
うまく取れるスタッフがいるかどうか、です・・

コンビニのような流通サービス業も、

便利さや商品の価格、ポイントサービスなど、

商品力だけじゃない部分での競争に入ったようです。

関谷はやと

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