カルロス・ゴーン
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
国内の自動車メーカー、
トヨタとスズキによる、
業務提携のニュースに続いて、
ついに、というか、
やはり・・というか、
日産と三菱が資本提携をする、
というニュースは世界の自動車業界を
アッと驚かせました・・
僕が車業界に飛び込んでから、
いつの間にか30年も経ってしまってますが、、
その間、日本国内の自動車メーカーが、
海外の巨大グループに抱き込まれることはあっても、
その反対に、
海外の自動車メーカーを買収したとか、
吸収合併したというような話題はまず聞きません・・
1990年代初頭の、
『バブル経済崩壊』の後遺症が、
日本の自動車メーカーにとっても、
実はまだ根深く残っているんだと思います。
と言っても、
業績や収益性のことじゃなく、
おそらく企業の戦略的な部分で、
海外マーケットに対する恐怖感みたいなのが、
残っているんでしょうね・・
例えば、
世界に向けてマーケットを広げるために、
現地に自社の生産拠点を作ることはあっても、
海外メーカーを買収したり、
主体的になって業務提携をする、
という状態にまでは、
まだ回復していないという事です・・
また報道では、
三菱が軽自動車の燃費競争において、
他の軽自動車メーカーと比べて劣っていることが、
焦りにつながり、データ偽装を招いた・・
となっていますが、、
三菱の車って実は、
東南アジアではものすごく人気のあるブランドなんです。
また中国においても、かなり以前から、
あるメーカーにエンジンを供給していて、
そのおかげで、
『三菱』というブランドは中国でも人気があります・・
しかし、、
今回の日産と三菱の資本提携については、
今はフランスのルノーグループの一員である日産が、
そういった間を突いて、
表向き『救済』という形をとって・・
見事に、、しかも超バーゲン価格で、
三菱を手中に収めてしまいました。
この話を進めたのは、
日産再生の救世主とも言われたカリスマ経営者、
『カルロス・ゴーン氏』です。
どのくらいカリスマかというと、
以前ゴーン氏が、
全国の日産販売店を視察訪問する際に、
移動用に同じ車4台を用意させ、
それぞれが別々のルートを走行して目的地に向かい、
ゴーン氏がどの車で移動するのかは、
直前まで誰にも知らされていなかった・・
と、、松山の日産関係者が話してくれました。
どこまでVIPやねん!(笑)
失礼ですが、
松山にお見えになられた方で、
ここまでセキュリティにこだわった方は、
後にも先にも『カルロス・ゴーン氏』ただ一人です。
ところで、
このニュースが発表される前に、
僕はこのメルマガで、
『日本の軽自動車が世界に進出する、かも・・』
という話題を、あなたにお伝えしました。
どうやら、
それが現実味を帯びてきたんで、、
ここでもう一度、
日本国内の自動車メーカーを
グループ分けしてみることにします。
すると、
1.トヨタ・ダイハツ・スバル・マツダ・スズキ
のグループ、
2.日産・三菱のグループ
3.ホンダ となります・・
そして、この3グループの共通点というのが、
ズバリ『軽自動車』なんですね・・
でも、トヨタのグループにいる、
ダイハツとスズキって、、
どっちも軽自動車メーカーです。
別に2社も要らないんじゃないの・・?
と、普通なら思うでしょう・・
これに気づいたあなたは、
なかなかの情報通と言えるでしょう・・
しかし!
日本国内でなら、
軽自動車のトップ1・2を争っているダイハツも、
実は『世界市場』となると、
海外に生産拠点や販売拠点を、
ほとんど持っていないんです・・
ということは、
日本国内だけの『ガラパゴス軽自動車』、
つまり『ガラ軽』なんですね(笑)
なので、
トヨタにしてみれば、、
『世界の軽自動車』という先行きに対して、
ダイハツ1社では不安でしょうがなかったんです・・
そこでスズキとの提携を選ぶことになったんです。
また、日産にとっては戦略上、
軽自動車で世界市場を争うには、
従来から協力関係にあった、
三菱の存在が欠かせなかったんです・・
そしてホンダですが、、
このメーカーは大したもので、
1社単独で普通車から軽自動車まで生産し、
しかも海外のマーケットにも進出しています。
こんな風に、
一見すると、
色んな情報が交錯してて、
『何であのメーカーと、このメーカーが一緒に!?』
というような、
ちょっと理解しがたいような話題でも、
『世界市場』という収益に関わる部分と、
『軽自動車』という技術に関わる部分とを見れば、
別に何の不思議もなく、
この激変する自動車グループ再編事情も、
意外にスッキリと見通せることができるんですよ。
でも、話はそう簡単じゃありません・・
世界の自動車市場では、
この『軽自動車』に加えて、
IT関連企業も『電気自動車』や、
『自動運転車』を開発し始めたことで、
自動車の『世界市場』をめぐる主導権争いが、
ますます激しくなっています。
そうなると、この先、
もっといろんな再編劇が起こるかも知れません。
関谷はやと
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