空を飛べるかも！　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

宮城県の中学生が、
航空機ボーイング７３７の
ジェットエンジンを作ってしまいました！

なんともすごい！ニュースです。

ジェットエンジンの大きさは、
直径が１．２メートル、長さが３．６メートル・・

しかも夏休みの１ヶ月間で、
作り上げてしまったんですから、、

これは本当にすごいですね〜

果たして、
このジェットエンジンで、
無事に『空を飛べる』でしょうか！？

答えは、、残念ながら『飛べません・・』

なぜなら、

それは素材が『段ボール』だったからです・・

でも、作った本人たちは、
そんなこと全く気にしてませんよ（笑）

このニュースは、
インターネットの記事に載ってたものですが、

ジェットエンジンの写真を見てみると、

『ただの工作レベル』じゃなく、
りっぱな模型になっていました。

それもそのはずです、、

記事によると、
段ボール製ジェットエンジンは、

地元で、
『段ボールアート』を指導している、
元高校の先生が、
本物の図面から描き起こしたもので、

その部品一つ一つを、
なんと『美術部員』の中学生２２名が、
段ボールで忠実に再現することから始まり、

それを１日６時間、
１ヶ月かけて組み上げたんです。

僕が最初に、
『段ボール製ジェットエンジン』
の写真を見た時、

『これはメカ好きの中学生が作ったんかな？』

そう思っていましたが、

記事には『美術部員』となっていて、

しかも『女子中学生』が、
ジェットエンジンと一緒に写真に収まっていたんです・・

いやあ、、嬉しかったですね〜

なぜかというと、

いま車のメンテナンス業界って、

ベテランメカニックが引退していく数に対して、
若手メカニックが圧倒的に不足しています・・

というより、
メカニックの成り手そのものが、
本当に少ないんです・・

でも、この記事から、
メカニック不足問題が解決できそうな、

いいヒントをもらったような気がしたんで、

『嬉しい』と思ったんです。

ところで、
航空機のジェットエンジンって、

今は別の問題で、
ちょっと話題になってますけど、

その姿は『機能美』そのものです。

美術部員の女子中学生が、
その『機能美』に興味を持って、
楽しんで作っていたとしたら、

というより、
間違いなくそうやって作ったはずです。

これこそが、

『技術系の仕事』に、
興味を持つきっかけになるかも知れません・・

車のエンジンも、
見方によれば『機能美』を感じられます。

実際に車をメンテナンスするのに、

『技術系』とか『理系』『文系』『体育会系』
などというカテゴリーって、

実はあまり関係ないんです・・

そのはずなのに、
僕たち車のメンテナンス業界は、

人材育成・獲得のために、

どっちかといえば、
競争率の高い技術系人材に向けてばかり、

『手に職を付けられる仕事』とか、
『仕事そのもののやりがい』という、

理性に訴えかけるような内容で、
猛烈にアピールし続けていました。

しかし実際には、
身体を使った仕事なんで、

どんなに綺麗ごとを並べても、
『しんどいこと』もあるんです・・

技術を身に付けるためには、
その『しんどいこと』が、

そもそも『楽しめる』くらいの、
興味を持って取り組める人材じゃないと、

なかなか続きません・・

でも、
『段ボール製ジェットエンジン』の記事で、
違うアプローチがあることに気づきました。

まず『車のメンテナンス』に、
興味を持ってもらうための方法として、

『感性に訴えかける』という方法を、

僕たちが考えていく必要がありそうです。

関谷はやと

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