軽自動車はどこへ？　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

国内軽自動車メーカーで、
販売シェア１、２位を争っている、

『ダイハツ』が、
今期限りを持ってトヨタの完全子会社になることが決まりました。

『完全子会社』って何ぞや・・？とか、

それなら、
『不完全子会社』って存在するのかな？

そんな疑問が沸きませんか？

僕には聞き馴れない言葉なんで、
ちょっと調べてみました。

そもそも、
『子会社』という言葉があるくらいなんで、
もちろん『親会社』というのも存在します。

でも『不完全子会社』っていうのはありませんでした。

しかし、業績の悪い子会社という話は、
よく聞きますので、

そういうのは『不完全』じゃなく、
『デキの悪い子会社』って呼ぶんでしょうね（笑）

そんな訳で、
親会社・子会社について調べていたら、

まず先に、
株式会社の仕組みを知っておかないと、

この『完全子会社』について
理解しにくいことが分かりました。

というわけで、

あなたには、
まず先に『株式会社』についてお話します。

『株式会社』というのは、
会社を経営するために必要な資金を集めるために、

一定の値段をつけた『株（株券）』を発行します。

この値段のことを『額面』といいます。
早い話、株の元値ですね。

これを証券取引所というところ、

ニュースなんかでよく目にする、

大勢の人が、両手に電話を持って、
さらに首と肩で受話器を支えながら、
何かやっているあの風景、、

見たことありませんか？

あそこで売り買いされるんですね。

一般的に株の価格は、
その会社の業績が良ければ、
『先行き明るい会社！』ということで、

みんながその会社の株を買おう（投資）とします。

当然、その会社の株を買いたい人が多ければ、
価格が上がっていきます。

いわゆるオークションのような感じですね。

それによって、
株の価格が買った時よりも上がり、
その時点で株を売れば、差額が利益となります。

ちなみに売らなければ、
その利益のことを『含み益』といいます。

逆にみんなが『売りたい』というときには、
価格が下がります。

これはバーゲンに似ていますね。

さっきの電話をたくさん操っている人たちは、

みんなからの『買いたい』『売りたい』という注文を
さばいていたんですね〜

ここで元の話に戻ります。

『完全子会社』になるということは、
親会社が、子会社の株を全て買ってしまうことです。

一種の『買占め』みたいなものです。

トヨタがダイハツの株を全部買ってしまうことで、

親トヨタ＋子ダイハツ＝トヨタ親子

のような構図になりました。

とはいっても、
これだと当事者同士だけの株の売り買いですよね。

すでに他の人が持っている、
ダイハツの株ってどうなるの？

そんな疑問が生まれます。

そこで『株式交換』というルールがあります。

これまた聞き馴れない言葉ですが、

どういうことかというと、
ダイハツの株が一定の割合で、
トヨタの株として自動的に交換されるルールです。

これでダイハツ株が株式市場から無くなり、
ダイハツ株は、トヨタだけのものになりました。

買占め完了ですね・・

ダイハツは、
証券取引所で株の売り買いをしてもらう必要がなくなるので、

この時点で『上場廃止』となります。

『トヨタによるダイハツの完全子会社化』

これが何を意味するんでしょうか・・？

僕は、
日本独自の軽自動車という車そのものが、
転換期に入ったんじゃないかと思います。

軽自動車を造っているもう一方のメーカー、

三菱とスズキの燃費データ問題がクローズアップされ、

その結果、
三菱が日産のグループに入ることになりました。

これって偶然の出来事なんでしょうか？

何かの因縁で起こってるような気がします・・

関谷はやと

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