月面レース 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

民間純製の月面探査機で、
『月面を500メートル走行する』

ルールはたったこれだけの、
シンプルなレースが賞金総額3000万ドル、
およそ30億円で開催されます。

アメリカの『Xプライズ財団』という財団が主催し、
メインスポンサーは、あの『Google』です。

この月面探査レース、
実際には、3つのミッション(使命)があって、

1.月面まで探査機を届ける。
2.月面を500メートル走行する。
3.その経過画像を地球に届ける。

シンプルですけど簡単じゃありません・・

知っていると思いますが、
月面には空気がありません。

空気がないということは、
太陽からの熱を遮る役目や、
表面の熱を保つ役目になるものがありません。

夏は暑く、冬は寒いのレベルよりはるかに苛酷で、
太陽が当たるときは100度、
当たらないときはマイナス100度とのこと。

その差200度!!
極端すぎます・・

また月の満ち欠けのとおり14日周期で、
温度差200度を行ったり来たりしますので、

探査機が、たとえ月面に到着しても、
その熱で機械が傷むんだそうです。

車でも、
最近は電化製品と同じかそれ以上に、
コンピュータや電子機器が搭載されています。

これらが傷む原因のほとんどが、
『熱』と『振動』によるものです。

原因の一つである『熱』には、
これからの季節、夏の炎天下みたいな外気の熱と、

コンピュータ内を流れる電気によって発生する、
内部からの熱とのダブルパンチです。

それが車の故障原因にもつながっています。

よくいう『コンピュータの誤作動』というやつです。

地球上で、こんな状態ですから、
月面だといかに熱対策が必要かが分かると思います。

コンピュータが言うことを聞いてくれないと、
地球から操作しても探査機は反応しません。

ですので、
探査機を走らせることも、
画像を送ってもらうこともできません。

おまけに月面には道路がありませんよね。

まあ当然ですが・・

ということは、このレース、
道なき道、でこぼこ道ばかりを500メートル走ることになる訳です。

調べてみると、なんとその標高差は、
地球とほぼ同じで約20000メートル!!

月面には地球と同じような海もないので、

海底1万メートル以上の場所から、
8000メートルを超えるエベレストの頂上のような場所まで、

水の中を通らず陸続きです。

まるで真空状態の中を走るオフロード・レースです。

ということは、
コンピュータのもう一つの故障原因、
『振動』も探査機に困難を与えます。

走行中にタイヤが外れないように、
月面からの衝撃をうまくかわす方法が必要です。

そして、
コンピュータの信頼性を高めることも、
この月面探査レースに勝利するための、
大きな課題です。

『月面を500メートル走行する』

シンプルなルールの中に、
基礎研究の大切さや最先端の技術に加えて、

思いもよらないアクシデントに対応するための、
常識破りな発想も要求されます。

こんなプロジェクトってワクワクしますよね。

1969年、
アメリカのアポロ計画によって、
人類初の月面着陸に成功しました。

今から47年前のことです。

それが民間の1プロジェクトで、
月面探査ができるほど身近になりました。

日本からも1チーム出場しているそうで、
探査機の打ち上げが待ち遠しいところです。

先日にあなたにお話したメルマガで、

ル・マン24時間レースで、
トヨタがポルシェに敗れたのをお伝えしましたが、

その原因が徐々に明らかになってきています・・

アクシデントに見舞われた時への対応って、
品質や性能を突き詰めていくだけじゃ得られません。

『真剣に遊ぶという発想』とか、

『ワクワクしながら仕事する』

僕たちを含めて、
今の日本企業に必要なのって、

こんなプロジェクトを思いつくような発想なのかも・・

関谷はやと

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月面レース  への1件のフィードバック

  1. 白戸 のコメント:

    そうですか、アポロ11号が月面着陸してから
    もう47年の歳月ですか・・・。
    当時学生だった私は、テレビにかじりついて中継に
    見入ったものでした。
    しかしながらこのところ月への有人探査のことがさっぱり
    聞かれなくなりました・・・。

    月面無人探査レースは人類の英知でしょうが、
    砂漠にラクダ商隊のシルエットに浮かぶ「月の砂漠」
    「今月今夜のこの月を・・・」の貫一お宮さん。

    私は、こちらの方が好きです・・・。

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