EVが普及していく様子 


From:関谷はやと


期限を決めてエンジン車からEVへの
転換を図ろとしているヨーロッパと異なり、
日本では発電所の8割近くが、
石油や石炭、天然ガスを燃料とする
火力発電に頼っているという背景もあり、

EVの普及スピードも
ヨーロッパ諸国と比べてかなり緩やかです。

そんな中、ある新聞コラムの一節に、
そもそも車って
1日に走る距離は短いのに
EVに大容量の重いバッテリーを積んで
何百キロも走れるように
しておく必要があるのか!?

そんな声が出始めている、
というコメントがありました・・

たしかに現実を見れば、
ほとんどのユーザーにとって
『その必要は無い』となるんですけど・・

ただユーザーにとっては、
エンジン車にガソリンを給油してきた、
100年以上の習慣と認識があるので、

EVに乗り換えたからといって、
1回の給油で数百キロ走れる状態から、
そう簡単に数十キロでいいや、とはなりません。

なので、いま販売されているEVは、
満充電1回あたりで走行可能な距離、
いわゆる航続距離の数字を伸ばすことで
競い合ってるんですね。

ちなみに、
こうした様子をマーケティング的には、
『イノベーター理論』と呼ばれていて、

従来のエンジン車から、
目新しいEVに転換しようとすれば、
世間からの関心をより多く引く必要があるため、
現時点では必要性の有無にかかわらず、
従来の車と同じ使い勝手が求められています。

ところで今から12年ほど前、
世界初の量産型EV『日産リーフ』が
発売された2010年当時、
EVに関心を持つユーザーはごく少数でした。

この段階のユーザー層にとって、
最も大事な要素は航続距離よりも、
『最も環境性能に優れた車に乗っている』
みたいな環境というキーワードに対する、
ある種の優越感を得たいという感覚の方が、
勝っていたんですね。

そこから大きく変わったのが、
アメリカのEVメーカー『テスラ』が発表した
高級EVというコンセプトのモデルです。

この段階のユーザー層になると、
単に環境性能に優れている、
という要素だけじゃ満足されず、
エンジン車並みの性能(航続距離)はもちろん
高級感とか洗練されたデザインのような、
プラスアルファの要素が求められます。

そして、
この段階のユーザー層から受け入れられると、
一気に広まる特徴を持っていて、
1〜2年前までEVはこの段階でした。
(次回以降に続きます)

関谷はやと

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