穴を掘る 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

僕が学生時代に経験したアルバイトの話、

家業がここの三栄自動車だったこともあって、
僕は、地元の工業高校に通っていました。

当時は、
工業、商業、農業高校といった、
実業高校にも入学者が結構いて、

高校卒業と同時に社会に出ていく、、

という人も多かったです。

そして、僕のアルバイト経験は・・

と一口に言っても、僕は子供の頃から、
三栄自動車で、お客様の車の『洗車』をやっていたんです。

もちろん小さい頃は『無給』ですよ。

なので、これは『お手伝い』のレベルですね・・

三栄自動車から正式に『日当』として、
アルバイト代をもらえるようになったのは、

たぶん中学校の終わりくらいからだと・・

ちょっとはっきり憶えていませんが・・

しかし、

自分の家業でアルバイトをしてると、

『果たして、これがアルバイトなんだろうか?』

と考えるところもあって、、

高校の部活動仲間と一緒に、

当時土木業を経営していた部活動OBさんの会社に、

『穴掘り人夫』として、
夏休みの間、アルバイトをすることになりました。

炎天下の中、ショベルを手に、
黙々と穴を掘っていきます。

まあ、穴と言っても、この時の工事は、
『排水溝の改修工事』でしたので、

正確には『溝掘り』です。

しかし、土って意外と重いんですよね〜

穴掘り自体が半ば『トレーニング』みたいなもんです。

アルバイトが終わるころには、
みんな相当な筋力が付いていたと思います・・

ちなみに、

僕が通っていた工業高校には、

土木技術を習得するための『土木科』という学科があって、

そこには学科の伝統として、

入学すると、
ある必須項目を取得しなければなりませんでした・・

その必須項目とは、

『土木音頭♪(どぼくおんど)』という、
一種のパフォーマンスです・・

それが、どんなのかというと、、

上半身裸になって、
ヘルメットか鉢巻きをして、
ショベルや『つるはし』を持って、

唄いながら踊るんです・・

運動会などのイベント時には、

このパフォーマンスが大受けでした。

ちなみに僕は土木科じゃなかったんですけど、

最初に覚え始める頃って、

開き直れるようになるまで、
たぶん相当気恥ずかしかったんじゃないかと思いますね。

でも、
土木業に従事していると、
特に工事現場みたいなところだと、

こういった『開き直り』みたいな気持ちが、
いろんな場面で必要になってきます。

例えば、

重機が作動している騒音の中で、

指令のために大声を出すとか、

僕がアルバイトでやっていた、
『穴掘り人夫』のような現場の人と、

『一緒に釜の飯を食う』ような、

お酒も酌み交わしながら、
コミュニケーションを取っていく場面です。

どうこう言っても、

やっぱり人って、

ある程度自分をさらけ出すことで、

お互いが打ち解けて、
そこで初めて仲間意識ができますからね。

取っつくのに、
ちょっと気後れしそうな『土木音頭』ですが、

土木の技術や理論以外の、
『コミュニケーション技術』の実践として、

『開き直り』を取得するための必須項目、
だったんじゃないかと思います。

というわけで、

この『土木音頭』も上級生になると、
堂に入ったパフォーマンスになり、

運動会の時などには、
僕たちを大いに楽しませてくれました。

これは今から30年ほど前の話ですが、、

こんな大らかな雰囲気の中で勉強できた僕たちは、

世代の違う人たちとのコミュニケーションを取る、

という意味では、とても恵まれていたと思います・・

しかし『土木音頭』って、
今でも続いているんでしょうかね?

ちょっと気になります・・

関谷はやと

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