いざという時に使えない・・　

From：関谷はやと

僕が住んでいる松山では、
ＧＷ期間中の天気が良い日を選んで、
田植えの前準備『田おこし』が始まります。

ちなみに、この『田おこし』
時代劇なんかを見てるとまあ地道に、
鍬（くわ）という道具を振り下ろして、
田んぼを耕してますが、、
今では『トラクター（耕うん機）』という
機械を使ってやってます。

もちろん狭い場所や、
トラクターの入れない田んぼは、
昔ながらの鍬を使ってますよ。

ところで、トラクターって
エンジンを動力にしてるんですけど、
ほぼすべての農機具で共通するのが、
自動車みたいに、
ほぼ毎日とか週１回といった頻度じゃなく、
１年のうち、
ほんの数回しか稼働しないんですよね。

すると、エンジンの燃料である
ガソリンが劣化してしまって、
いざトラクターを動かそうと思っても、
エンジンが掛からない・・
みたいな状態になるんです。

それが実は、ちょうど今の時期で、

つい先日も、
近所に住んでる僕のいとこが、
トラクターじゃないですが、
農業用ポンプを回すためのエンジンが掛からない！
と、三栄自動車に持ち込んで来たんです・・

もちろんポンプなんて『取り扱い外』
ではありますが、、
でもそこはご近所づきあいです（笑）

ベテランメカニックに頼んで、
『キャブレター』と呼ばれる、
ガソリンと空気の混合気を作って
エンジンに送りこむ装置を診てもらいましたよ。

ただ、いくらベテランとはいっても、
中には初めて目にしたり、
触れたりする物も当然あるんですよね。

でもそこは長年の経験を使って
応用しなくちゃいけない場面です！

すると案の定、
ガソリンの劣化でドロドロした状態になり、
それがキャブレター内部に設けられた
ガソリンの吹き出し口を詰まらせてしまい、

エンジンにガソリンが供給されず、
その結果、
エンジンが掛からなくなってたんですね〜

ちなみに、
このキャブレターという装置は、
観葉植物に霧状の水を吹きかけたりする
『霧吹き』の原理を応用したものなんですよ（驚）

霧吹きも、先端が詰まってしまうと、
きれいな形で水を噴射できませんよね。
つまり今回のキャブレターも
それと同じ状態になってた訳です。

こんな風に、
自動車やその動力となるエンジンには、
日常生活で元々使われてる原理を
応用したものがたくさんあるんです。

なので、
車のメンテナンスをするメカニックには、
車や部品の構造に関する知識だけを
ただ学べばいい、、というもんじゃなく、

身の回りにある様々なものに、
幅広く興味や関心を持つことが
求められるんですね〜

というより、
その心がけさえあれば、
いざという時でもとても役に立つ
頼もしいメカニックになれるんです！（笑）

関谷はやと

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