当時は流行ってたのに・・ 

From:関谷はやと

松山市内のカフェにて。

インターネット・ニュースの
ビジネス欄を読んでいたら、

ある衣料品カタログ通販会社の社長が、
経営不振によるリストラのため、
希望退職社を募るのと同時に、
社長自身もその責任を取って交代する、

という、まあ今どきだったら、
何処ででも耳にするような記事が、

ひっそりと目立たないような感じで、
掲載されてました・・

しかし!

8割5分くらいはアナログ思考で、
毎日を過ごしてる僕にとっては、

その会社名を目にしたとき、
『あ〜、ついに・・』みたいな感じで、

ひとつのビジネスモデルが、
変わっていくのを見たような気分でした。

現在のように、
携帯電話やパソコンが身近になる前は、

各家庭や職場に、
定期的にカタログ冊子が送られてきて、
その中から、
自分のほしい商品を選んで、

電話(もちろん固定、良くてコードレス)か
ファクス、または添付のハガキを使って、
注文をする方法が主流でした。

まあたしかに、
今でも『通販生活』や『アスクル』のように、

紙媒体のカタログ通販もありますが、
それは家電・日用品とか消耗品の類いで、

流行に影響される衣料品じゃありません。

そして注文の方法はというと、
今じゃ『メール』が圧倒的なんですよね〜

こんな感じですから、

通販のカタログも、
携帯電話やパソコンの普及と共に、
画面で選ぶようになり、

気に入ったらそのまま画面で注文、
代金の支払いも銀行振込から、
クレジットカードをはじめとする、
デジタル決済となりました。

それと同時に、
ヤフーや楽天のように、
『カタログ通販』からさらに拡大した、
画面の中にスーパーやデパートを
ひとまとめにしたネットショップや、

それを利用して、
今まで商品を買う側にいた人たちが、
売る側に回る、
ネットオークションが登場しました。

そして『メルカリ』に代表されるように、
今ではスマートフォンを使えば、
ネットショップすら飛び越えて、
誰でも簡単にモノの売り買いが
出来る時代になりましたよね〜(驚)

こうやって時系列で見ていくと、

ビジネスにも流行というのが確かにあって、

それにうまく乗れなかった所は、

初めにお話ししたカタログ通販会社のように、
衰退してしまうこともあります。

ただ!ここで間違っちゃいけないのが、

いくらビジネスに流行があるとは言え、

『モノの売り買い』自体は
変わらず存在してる、、ということです。

実はちょっと前に見たテレビ番組で、

街角にある本屋さんが、
『アマゾン』のようなネットショップの台頭で、
お店に本を買いに来る人が減って、
このたび閉店することにした・・という、

ちょっと切ない話題だったんですね。

ところが、
その本屋の店主さんが持ってる、
本の知識が半端じゃなく、

プロの作家さんも、
資料を探したり情報を集めるときに、
その店主さんに相談するくらいで、

とにかく、まあ
『本版のソムリエ』とでも言うんでしょうか、、
そんな紹介をしてました。

この場面を見た瞬間、
さっきの『モノの売り買いは不変だ』
というのを確信し、

この店主さんの知識を使って、
よそじゃ真似できない
『定期講読』とか『セット販売』をやったら、

アマゾンよりも強力なのに、
もったいないなあ〜と・・

結局のところ、
『今までは、これでうまくいってた』
だけでビジネスをやってると、

どれだけ強みを持っていても
続けられないんだと思いました。

関谷はやと

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